【日本老年泌尿器科学会 発表】
2024年5月17日(金)18日(土)に、和歌山城ホールにて開催された第37回日本老年泌尿器科学会に参加、初日に口頭発表をいたしました。
座長 京都府立医大の藤原敦子先生、旭川医科大学の橘田岳也先生による女性泌尿器科のセッションです。採択された5演題は、手術療法や外来の新しい取り組みなど様々なテーマでのご発表でした。
この中で、今回の私の演題は
「女性骨盤底困窮度と座位姿勢および生活習慣に関する一考察」
2022年度から取り組んでいるAIによる姿勢解析アプリ((株)Sportip製)をもちいて、骨盤底困窮度と座位姿勢との関連を調査した結果、困窮度の高い群において胸椎角度と骨盤傾斜角に関連が示唆されたことを報告しました。
対象者数はまだまだ少ないことから、今後、さらに検討を深める必要はありますが、尿もれや頻尿、また排便に関わる問題や陰部の不具合(GSM)など、骨盤底に関わる問題と、日常生活の姿勢の関連について、問題提起したことについて、ご参加の先生方にとても関心をもっていただけたようです。
フロアの後ろにはたくさんの先生方は立って聴いてくださっていたことやご質問もいただき、またフロアや懇親会でも話題にしていただけました。
高齢女性の生活の質の維持に対する骨盤底障害の影響は大きいため、積極的な介入が求められています。しかし、基礎疾患や運動器疾患、服薬や環境問題など、様々な問題を考慮したときにサポートできることは何か?となると、やはり、生活レベルでの寄り添いと指導が重要となってくると考えています。
これからも身体機能の良好な保持に寄与する姿勢や運動習慣などの生活行動に着目し、研究と実践指導に励みたいと思います。
日本老年泌尿器科学会は、多職種が多く参加、発表され、実践に役立つ様々な情報が集まっています。医療から介護、そして、地域への繋がりがコメディカルや地域の健康づくりが支える活動にはこれからますます重要になると思います。
和歌山城ホール屋上で開催された会員懇親会は、見事な眺望に、美味しいお酒、近代マグロと大変楽しませていただきました。 なによりも骨盤底に関わる多領域の医療の先生方(泌尿器科だけでなく、直腸・肛門領域など)や看護、介護、心理も、また出展企業様とのやり取りもとても充実しておりました。ここが一番メインかも!
たくさんの情報交換もさせていただき、非常に有意義な2日間でした。
お写真にご一緒くださった先生がた、有難うございました。
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